ここ最近、平飼い卵が、直売所とか道の駅に出店されている生産者の方が増えてきました。これは、段々と食に対する消費者の声が浸透した結果なのか、環境が整っているところが増えてきたのかはわかりませんが、結果的に鶏にとっては、いいことだと思います。
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では、ゲージ飼いのたまごは、だめなの?
いえ、そんなことは、ありません。需要だけを考えてしまうと、なかなか平飼い卵だけでは追いつかない生産量になってしまうのが現状です。なので、ゲージ飼いのたまごの供給も必須なのです。
ただ、生で食べたい方が、少しずつ増えてきている傾向にあります。なので、少し値段が高めではありますが、是非、自身で農場まで足を運んでもらい、見学していただき、そこの農場の平飼い卵を食べていただきたいものです。
そこで、その農場でどんなことに心がけているのか①どんなエサを与えているか、②どんなお水を飲ませているのか、③環境、そういったところを是非みてほしいです。
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エサ・お水・環境
私が働いている農場で例をあげてみますね。
①.エサ......もみがら、木くず、米ぬか(この3種類は一週間発酵させます)、お米、よもぎ、魚粉、海藻、にんにく、とうがらし、大麦、炭、季節の野菜。
②.お水.......地下30メートルから汲み上げたもの。
③.環境.......平飼い。(平飼いとは、ハウスの中で放し飼いにして、飼育すること。)
では、なぜ、このような飼育をしているのか?一つずつ解説していきます。
まず、①からですが、エサはもみがら、木くず、米ぬかなど一週間ぐらい寝かせて発酵させます。これは、天然のアミノ酸や微生物が体内の機能を調節してくれることから始めました。おかげさまで、糞はあまり、臭うことなく堆肥として、使っています。そして、お米ですが、これも、アミノ酸が豊富に入っています。その他、よもぎ、魚粉、海藻、にんにく、とうがらし、大麦、炭、これらをすべて(①のすべて)、自家配合して、食べさせています。人間と同じく栄養のバランスも考え、与えています。
②番目ですが、お水は、養鶏場の近くに掘った水を、引いて、与えています。これも、山の一角で飼育している特権です^^。私たちも普段、お茶やコーヒーなどに煮沸して飲めるような自然水です。
③番目ですが、ハウスは、外から、日が当たるように作っています。そして中で放し飼いにしています。また、土を踏ませるようにすることで、運動させ、筋肉も程よく付き、ストレスを与えないように気をつけています。
以上、平飼い卵として、飼育しています。
最後に
生で食べてほしい平飼い卵ですが、コストがかかるのと、値段も高め。でも、消費者のニーズに答えられる生産者でありたいですね。
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